令和元年11月19日に、菊南温泉 ユウベルホテル(熊本市)において、令和元年度熊本県堆肥共励会表彰式及び堆肥による土づくりセミナーを開催しました。
当日は、県内各地の農業者・農業団体関係者・行政関係者など約90名の出席をいただきました。
1 熊本県堆肥共励会表彰式
熊本県耕畜連携推進協議会では、県内の堆肥生産のレベルアップを目指し、「熊本県堆肥共励会」を開催しています。
第23回目となる本年度は、堆肥センターや畜産農家から105点の出品があり、現物審査(色相、形状、臭気)、製造方法(副資材、堆積日数、切返し回数)、成分分析、発芽試験及び現地審査により入賞者を決定しました。
受賞者は以下のとおりです。
(1)畜種部門(熊本県畜産協会長賞)
- ①乳牛部門
マルナカファーム(錦町)
- ②肉牛部門
増永 健志(美里町)
- ③中小家畜部門
(有)綱田牧場(芦北町)
(2) 作物部門(熊本県農業協同組合中央会長賞)
(3)耕畜連携部門(熊本県耕畜連携推進協議会長賞)
(4)新人部門(熊本県耕畜連携推進協議会長賞)
さらに、以上の部門別の受賞を通じて最も優れた取組である大賞として、中小家畜部門の(有)綱田牧場を選定し、「熊本県知事賞」として表彰しました。
この堆肥共励会は、毎年開催しており、堆肥生産者が、ご自身の堆肥を客観的に評価し、肥料成分等を知るうえで良い機会となっています。今後、参加を希望される方は、例年7月頃に、出品者を募集しておりますので、お近くの広域本部(地域振興局)農業普及・振興課までお問い合わせください。

受賞者の皆様(左 3人目から(有)綱田牧場、マルナカファーム、増永 健志 きくちのまんま有機支援センター菊池、松髙 春男)
2 堆肥による土づくりセミナー
堆肥による土づくりセミナーでは、基調講演として農研機構九州沖縄農業研究センター 荒川祐介 畑土壌管理グループ長から「家畜ふん堆肥による土づくり」と題し、堆肥生産・利用に関する現状と課題、ペレット堆肥のメリット、混合堆肥複合肥料等について幅広くご講演をいただきました。
また、菊池地域農業協同組合 谷山恵介 畜産企画課長からはペレット堆肥や広域流通についての事例発表。熊本県農業研究センター球磨農業研究所 戸上皓一朗 研究員からは、茶栽培における牛糞ペレット堆肥の活用についてご講演をいただきました。
 荒川祐介グループ長による基調講演
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