平成28年11月24日に、熊本県農業研究センター(合志市)において、平成28年度熊本県堆肥共励会表彰式及びスキルアップセミナーを開催しました。
当日は、県内各地の農業者・農業団体関係者・行政関係者など約80名の出席をいただきました。
1.熊本県堆肥共励会表彰式
熊本県耕畜連携推進協議会では、県内の堆肥生産のレベルアップを目指し、「熊本県堆肥共励会」を開催しています。
第20回目となる本年度は、堆肥センターや畜産農家から102点の出品があり、現物審査(色相、形状、臭気)、製造方法(副資材、堆積日数、切返し回数)、成分分析、発芽試験及び現地審査により入賞者を決定しました。
受賞者は以下のとおりです。
(1) |
畜種部門(熊本県畜産協会長賞)
①乳牛部門
玉名農業協同組合 玉名堆肥センター(玉名市)
②肉牛部門
あまくさ農業協同組合 新和堆肥センター(天草市)
③中小家畜部門
セブンフーズ株式会社(菊池市) |
(2) |
作物部門(熊本県農業協同組合中央会長賞)
農事組合法人 合志バイオX(合志市) |
(3) |
新人部門(熊本県耕畜連携推進協議会長賞)
該当なし |
(4) |
耕畜連携部門(熊本県耕畜連携推進協議会長賞)
山鹿市バイオマスセンター(山鹿市) |
さらに、以上の部門別の受賞を通じて最も優れた取組である大賞として、中小家畜部門のセブンフーズ株式会社を選定し、「熊本県知事賞」として表彰しました。
この堆肥共励会は、毎年開催しており、堆肥生産者が、ご自身の堆肥を客観的に評価し、肥料成分等を知るうえで良い機会となっています。今後、参加を希望される方は、例年7月頃に、出品者を募集しておりますので、お近くの広域本部(地域振興局)農業普及・振興課までお問い合わせください。
受賞者の皆様(左 2人目から山鹿市バイオマスセンター、合志バイオX、
セブンフーズ株式会社、JAあまくさ新和堆肥センター、JA玉名堆肥センター)
2.「スキルアップセミナー」の開催
スキルアップセミナーでは、熊本県農業研究センター生産環境研究所の身次幸二郎室長から「堆肥中の養分を有効活用する方法」と題し、堆肥の養分を活用する意義や堆肥施用の考え方、堆肥中のく溶性リン酸・カリ量を化学肥料として代替する技術について講演を行いました。身次室長からは「堆肥の養分を有効に活用することで、土づくりと併せて化学肥料を減らすことができ、コスト削減につながる」と解説がありました。
身次室長による基調講演
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