JA上益城のニラ部会とピーマン部会の現地圃場を視察して、耕種農家との意見交換を行いました。JA上益城では、冷涼な気候を利用した夏秋作物の産地であるため、この時期に堆肥を投入し土づくりを行うので、部会でも堆肥について高い関心を寄せています。
現地の視察を行ったところ、ニラもピーマンも堆肥を4t/10a以上投入して土づくりを行うため、良質堆肥が不可欠とのことでした。
また、ニラの露地栽培では定植の1年後に収穫するとのことで、土づくりの重要さが見てとれました。
また、昼食を交えて関係者全体で堆肥にかかわる勉強会も行いました。県の畜産研究所から「熊本県の堆肥の特徴」というテーマで、畜種別や季節別に成分が異なることや、以前に比べ生産される堆肥は腐熟が進んでいることなどが紹介されました。
畜産農家は成分分析を行いその結果を耕種農家に伝えること、耕種農家はそのデータをもとに肥効率を考慮して施肥設計することが大事であるとのことでした。
その後、意見交換も行い、耕種側からは「作物専用の堆肥があればぜひとも購入したい」といった意見も出ましたが、「耕種農家で好みに仕上げてほしい」といった意見も出されました。
今回の研修で、新たに豚ぷん堆肥を使ったことがない耕種農家からは、是非使ってみたいといった声も聞かれ、達人が早速連絡先の交換等を行うなど、今後の新たな耕畜連携へ発展することも期待されます。
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意見交換と勉強会 |
ニラ部会での現地視察 |
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