このサイトは熊本県耕畜連携推進協議会が運営しています。トップへ戻る
くまもと堆肥ネット


鹿本地域で堆肥の達人の研修会を開催しました。

 平成25年3月8日に堆肥の達人の研修会を鹿本地域で実施しました。

 JAかもとの園芸部会のスイカ生産部会とアスパラ生産部会の現地圃場を視察して、耕種農家との意見交換を行いました。

 JAかもとでは、土づくりを基本とした「くまもとグリーン農業」に先進的に取り組まれていることもあり、部会でも堆肥を積極的に利用しているので堆肥について高い関心を寄せています。

スイカのハウス内での視察
スイカのハウス内での視察

 現地の視察を行ったところ、スイカでは肥料成分が高いと草勢がありすぎて着果しづらくなるので、物理性の改善を目的とした2t/10aを目処に投入する、アスパラでは作付け前に10年分の土づくりとして50t/10aもの堆肥を投入して、毎年は2t/10aをマルチ代わりに施用するので、未熟堆肥はガス障害があり、使用する堆肥の品質にはとても気を使うとのことでした。

  堆肥の達人や畜産関係者にとっては、スイカやアスパラは堆肥を使ってくれる顧客だと知っていても、具体的にどのように使われているか、またどのような観点で堆肥を選んでいるかは、実際に見て学ぶ点も多くありました。

アスパラのハウス内での視察
アスパラのハウス内での視察

 また、昼食を交えて関係者全体で意見交換も行い、耕種側からは「堆肥はその品質や需要期の集中により、高品質な堆肥の確保が難しいこと」、「園芸農家は土壌分析を行いながら堆肥を投入していくという緻密な計画をもとに利用している」との意見やありました。

 また、たい肥の達人からは「需要期に合わせた生産をしたいが、原料や場所の確保は簡単ではない」、「良い堆肥は作るがそこから先の好みの部分は、耕種農家で最終的に調整してほしい」といった意見も出されました。

 今回の研修で、耕種農家と畜産農家の相互理解が深まり、今後の連携が一層進むことが期待されます。

意見交換会の様子
意見交換会の様子



Copyright(c)熊本県耕畜連携推進協議会 2006 All rights reserved.